● 夜泣き相談にどうこたえていますか?
こんにちは。
赤ちゃんの眠り研究所・代表の清水えつこです^^
ゴールデンウィーク、いかがでしたか?
我が家は、特にビッグプランはなく、大学の先生のお宅やお友達の家に遊びに行ったり・・・と、ゆったりとした感じでした♪(毎年どこにも行きません!笑)
今日は、ちょっと真面目なお話。
育児支援に関わっている、助産師さんや保健師さん、保育士さん、ベビマなどの赤ちゃん教室の先生方。。。
ママから受ける夜泣き相談に、どのようにこたえていらっしゃいますか?
親が夜泣き体験から学べることは、それが大変であればあるほど、今後のその子の成長にも大きな影響を与えるものです。
赤ちゃんの睡眠が不安定な時期を何とか乗り越えられたらそれでいい、という考えもありますが、私はそれ以上の大事な学びが、赤ちゃんの夜泣きには隠されていると考えています。
その悩める時期に、支援者がどのように対応し、どのような考えを伝えるか。
その対応いかんによっては、産後うつや虐待の予防になったり、将来起こる可能性のある社会的な影響による子どもの睡眠障害の予防にもつながるものです。
私が赤ちゃんだった当時(3、40年前)は、ミルクの方が母乳より栄養価が高いと、ミルクブームの時代でした。
しかしその後、母乳がいかに赤ちゃんの生後数年間の致死率を下げ、発育にとって重要な役割を果たしているかが、科学的にも証明されるにつれて、母乳育児を推進する団体が立ち上がり、今のように、赤ちゃんを育てるための栄養の第一選択は母乳であるという認識が定着するようになっていきました。
おそらく今後、赤ちゃんの睡眠においても、同じような流れをたどるのではないかと考えています。
これまでの、「赤ちゃんはいつでも寝てるんだから、赤ちゃんに任せておけばいい」「夜泣きは成長過程の一つだから、この時期は母親の我慢のしどころだ」といった、赤ちゃんの睡眠を軽視してきた時代から、
「現代社会においては、赤ちゃんの睡眠は大人が気をつけてケアしていく必要がある」、「赤ちゃんの睡眠問題は養育者にとって大きな育児負担となり得るもので、赤ちゃんも親も同様によい睡眠がとれるように社会的サポートが必要だ」と言った、睡眠重視の時代へ。
徐々に変革していくのではいでしょうか。
というか、変革してくように、私たち団体「赤ちゃんの眠り研究所」が活動をしていく必要があると考えています。
乳幼児の睡眠問題は、人工光やメディア機器の発達によって、日本だけの問題ではなく、これからライフラインが整っていくであろう新興国も同様に抱えていく問題になるでしょう。
「子どもの睡眠をどこまで削れるか実験をしているのか?」と、他国の睡眠の研究者に揶揄される日本の二の舞にならないよう、今は反面教師ですが、これからはリードしていく立場となっていければいいなと思います。
睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査(2014年:文部科学省)
これは、小学校5年生~高校3年生への調査ですが、この調査の中で、子どものスマホ利用が睡眠に非常に悪影響を与えていることが浮き彫りになっています。
この時期の子ども達がこのような状況になっているのは、大人たちの認識が反映されています。
親がもっとも育児を積極的に学ぶ時期と言われる「乳児期」
その時期から、大人へ向けて睡眠教育を行うことにより、子どもの睡眠の重要性への認識を高める大きな契機になり、現代の中高生に起きている問題への遠隔的な介入が可能なのではないかと思います。
研究者の少ない乳幼児の睡眠の分野において、どのような情報を提供し、どのような捉え方を社会に提案していくのか、
子どもの未来を左右する、非常に重要な役割を、あからぼ(赤ちゃんの眠り研究)は、今後担っていくことになると思います。
こんな大きなことを書いていますが、言うのはタダなので(笑)
このくらいの気負いを持ちつつ、様々なことに取り組んでいるということです。
赤ちゃんに関わるお仕事をされている方へ★
産科医・助産師・保健師・小児科医・看護師といった医療系の人、保育士・子育て支援施設のスタッフ・ベビマの先生などの育児を間近で支える仕事の方。
赤ちゃんに関わる専門家の皆さんは、それぞれにその仕事に必要な知識やスキルを身に着けていらっしゃいます。
その中に、是非、「睡眠の知識」も加えてください。
夜泣きに悩むママにどう応えていくのか?
家庭の中で起きている小さなできごとに見える「夜泣き」問題も、それが起こる原因や背景を見ていくと、大きな社会問題とつながっています。
最後に宣伝みたいであれですが・・・(笑)
育児支援者向けの1日講座を、6月7日(日)に開催予定です。
身近な人の相談に乗り、地道に伝えていくことで、社会の流れは変わっていきます。
一緒に学びを深めていきませんか?
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寝言泣きをスルーしよう!!

※ ブログのコメントやメッセージなどで、毎日たくさんの個別のご相談をいただきます。
大変心苦しいのですが、現在、時間的な余裕がなく、お返事ができておりませんこと、ご承知おきいただけましたら幸いです。