● NHKすくすく子育て「寝かしつけ大作戦」を見ての補足。
こんにちは。
NPO法人 赤ちゃんの眠り研究所の清水です^^
昨日の横浜は、台風で大荒れでした><
まだ今日も北海道方面は大変なようですので、お気を付けくださいね。
8月20日放送のNHKすくすく子育て「寝かしつけ大作戦」を見て、皆さんはどんなことが印象に残りましたか?
世の中の反応を見てから、何か必要な補足を…と思ったのですが、私の調べ方が悪いのか、あまり反響が見当たらない…^^;
とは言え、放送内容は、赤ちゃんの眠り研究所の講座等でお伝えしているものと、少し異なる部分があるため、
これまで講座を受けてくださった皆さんの中には疑問を感じている方もいらっしゃるのではと思い、少し書かせていただくことにしました。
私たち団体からの発信では、寝かしつけには「なるべく手をかけないこと」を推奨しています。
それは、「寝る」という行為は、お母さんが「寝かせる」のではなく、赤ちゃんが主体となって、赤ちゃん自身が「眠る」という判断をすると考えているから。
お母さんは催眠術師ではなく、赤ちゃん自身が安心して眠りやすいように環境を整える、生活コーディネイターであってほしいなと思っています。
今回のすくすく子育て「寝かしつけ大作戦」の中で、いくつかネット上で見つかった視聴者の方の感想は、
・周りに寝ない子がないので、みんな悩んでいるんだと思えただけで安心した
・毎日同じことをするのが大事なんだ
・夜泣きが発達に影響がないってわかってよかった
・うちは添い乳がやめられないので、そのままでいいかな
・抱っこでの寝かしつけ、やってみます!
と、こんな感じでした。
私は正直、放送を見て、明日から抱っこでもくもくと歩き続ける寝かしつけをされるママが激増するんじゃないか… という危惧を抱きましたが、そこまでの反響ではなかったのかな?
スタジオ収録は30分という短時間ではないので、輸送反応を利用した寝かしつけの効果や注意点について、理化学研究所の黒田先生もしっかりお話されていましたし、放送にも一部入ってはいましたが、
私が心配に思ったのは、「うまくいかなかったときに、そのママはどうするだろうか」というところ。
放送では、「10分以上は続けないこと」という注意点がありましたが、10分歩いたときに赤ちゃんが眠そうにしていたら、やっぱりなかなか抱っこからおろすことはできなくて、またひたすら歩き続ける。
また、5分で寝たとしても、抱っこからおろしたら泣き始めたから、また最初からやり直し・・・そしていつの間にか、何十分も歩き続けてしまう・・・
うまくいかなかったときに、「ああ、うちの子はこの方法では寝てくれないんだな」と潔くあきらめるママはいいのですが、
「この方法がいいって、テレビで言ってたから、これで寝るはず」と続けてしまうと、また寝かしつけの負担が非常に強くなると思います。
黒田先生からも、うまくいかなかった場合は…とか、月齢の小さいときに落ち着ける方法であって、最終的には布団で寝られるようにして言った方がいいということも、スタジオではお話されていました。
私も、輸送反応という生理的な反応がなくなっていく月齢の高い子にはどうしたらいいのかという話もさせていただきましたが、30分番組の中にはそういった補足的な話は入れられないですもんね><
「寝かしつけ」というと、どうしても、「短時間で」「無理なく」「パッと」寝てくれる魔法を探したくなってしまいますが、
そもそも、「寝かしつけ」は、赤ちゃんが安心して眠れるように促していくための母子で作る「習慣」です。
あからぼのスタッフブログで、事務局のみっちゃんが、私の気持ちを代弁してくれていました。
物事の本質がどこにあるのか。
考えるきっかけになるといいなと思います。
そして一方で、私たちの活動への課題も見えてきました。
情報提供だけではダメ。
それでうまくいく人はごく一部であって、眠りに悩むママたちと一緒に、専門家と二人三脚でその子の睡眠改善に取り組む仕組みを作っていかなくては。
番組の中で、「専門家に相談を」という言葉が出ましたが、日本で赤ちゃんの睡眠をちゃんと見てくださる病院は、本当に少ないです。
しかも、標榜している「科」の名前がわかりにくかったりして、どこに受診したらいいのかもわからないのが現状。
専門家って、どこにおんねん?(大阪出身なもので…)
そんなモヤモヤを抱えていた中・・・
8月21日(日)は、私もお世話になっている「子どもの早起きをすすめる会」の早起きコーディネイター講習会でした。
私も僭越ながら、赤ちゃんの眠り研究所の活動報告をさせていただいてきました^^
貴重な機会をいただき、ありがとうございました!
でその講習会のスペシャルゲストで、東京北医療センターの宮田先生が、イギリスで子どもたちの睡眠改善の取り組みを行っている団体『 Sleep Scotland 』を紹介してくださいました。
伝えている内容や対処法が、私たち団体と非常に似通っていて、驚くと同時に、ものすごく勇気をいただきました!!!
その団体は、医者ではない者が主体となった活動であり、活動を始めたGwenさんは、わが子の眠りに悩んだことがきっかけのママ。(あれ?うちの団体と一緒?^^)
にもかかわらず、イギリス全土に広がり、「子どもの眠りに悩んだら、あそこに行くと専門家が相談に乗ってくれるよ!」というふうになっています。(ここがまだまだうちは…)
専門家が医者である必要はない!
Sleep Scotland のような立場に、私たち赤ちゃんの眠り研究所もなれるよう、がんばっていきたいなと、心から思った次第です★
日本の子どもに関わる現状は課題が山積ですが、自分たちのできるところから、一歩ずつ進めて、私たちの子どもにいいバトンをつないでいけたらいいなと思います^^
≪現在お申込み可能な講座≫
詳細はリンク先の内容をよくお読みいただき、お申込みください。
● 第8回 赤ちゃんと一緒にすやすや安眠講座
8月29日(月)@桜木町 担当:認定講師・岩本実加
※赤ちゃんの眠り研究所主催の講座です★
※定期的に開催してきた講義形式の講座ですが、時代の流れも加味し、一旦この回でお休みさせていただき、よりよいかたちで赤ちゃん家庭をサポートできるよう練り直し、秋以降、新しいかたちで提供させていただきたいと思っています。なお、まだ秋以降の講座の開催時期は未定です。
● 第7回 育児支援者向け:乳幼児睡眠1日集中講座
9月10日(土)@桜木町 担当:代表・清水悦子、外部講師・大塚みずえ
※育児支援者向けの入門講座です。
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2014年から活動中★
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※ 大変心苦しいのですが、現在、お返事する時間的な余裕がなく、ブログのコメント・メッセージは閉じさせていただいております。